

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝は、産業機器向け1チャネルDCブラシ付きモータ用ドライバ「TB67H303HG」を製品化し、本日より量産出荷を開始します。モノリシック構造注1のDCブラシ付きモータ用ドライバとして最大出力10Aと50Vの高耐圧を同時に実現した製品は業界初注2になります。
産業機器向けのモータ駆動回路には大電流と高電圧が同時に要求されます。しかし、大電流を流すと自己発熱量が大きくなるため、単独のICで回路を構成することは困難なので、一般的に複数のディスクリート半導体を使用することにより、それぞれの発熱量を低減していました。本製品では、最新の高耐圧アナログプロセスを採用することで0.2Ω以下のオン抵抗を実現し、自己発熱量を従来製品注3の約80%に低減しました。これにより、部品点数の削減と回路の簡素化が可能となり、機器の小型化に貢献します。
さらに、本製品は異常検出機能を内蔵しており、大電流モータ駆動の安全性向上に貢献します。
新製品の特長
- 動作モード従来のダイレクトPWMモードに加え、定電流PWMモードを選択できます。
- 大電流駆動の実現0.2Ω以下(上下和)のオン抵抗実現により発熱量を低減し、10Aの最大出力電流を実現します。
- 異常検出機能の搭載過熱検出機能、過電流検出機能および低電圧検出機能を搭載しており、大電流モータ駆動の安全性向上に貢献します。
応用機器
産業機器全般、紙幣識別機などの金銭処理機器、ミシンなどの家電、OA機器など
新製品の主な仕様 |
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品番 | TB67H303HG | |
電源電圧 | 絶対最大定格 50V | |
出力電流 | 出力電流 絶対最大定格 10.0A | |
機能 | ブラシ付きモータ1個の制御(正転、逆転、ショートブレーキ、ストップ) | |
その他・特長 | スタンバイ機能内蔵 | |
従来のダイレクトPWMモードに加え、定電流PWMモードを選択可能。 | ||
異常検出機能(過熱検出、過電流検出、低電圧検出)内蔵 | ||
単一電源駆動による電源投入シーケンスフリー化 | ||
パッケージ | HZIP25 | |
注1:1つのパッケージに1つのチップのみ搭載した半導体製品。注2:2014年3月24日時点、当社調べ。注3:当社製品「TB67H400AFTG」との比較
お客様からの製品に関するお問い合わせ先:ミックスドシグナルIC営業推進部 Tel:044-548-2821
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