

台湾・台北--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- トレンドフォースの調査部門のWitsViewによれば、2014年の世界のタブレット出荷台数は2億550万台で、前年比成長率は5%未満になる見通しです。タブレット市場は内外の脅威の板挟みになり、市場実績が影響を受けています。内的要因として、タブレットが消費者を引き付ける目新しさを失ったこと、そしてし烈な価格競争で市場に絶望感が生まれていることが挙げられます。一方、影響を与えている外的要因には、ファブレットとの競合や低価格ノートブックのさらなるシェア拡大が含まれます。
WitsViewリサーチ担当マネジャーのEric Chiouは、「大手ベンダーのアップルは、2014年第2四半期のタブレット出荷台数が引き続き低調で、推定わずか1300万台でした。同社は2014年後半に新モデルをリリースしますが、その影響は限定されるでしょう。加えてiPadは、2013年の7430万台から2014年には6840万台へと減少し、市場に投入された2010年以来初めて、出荷台数が低下するかもしれません。これは主としてアップルが、大掛かりなプロモーションや営業イベントを開催する可能性が低いことに起因しています」と述べています。
一方、タブレット・ベンダー第2位のサムスン電子は、タブレット出荷台数の目標値を達成すべく取り組んでいますが、エントリー市場とハイエンド市場の両方で業績不振のため、2014年は前年比14%増の4800万台にとどまり、予測通り成長できない見通しです。出荷台数が伸び悩んでいるのは、高コストが原因で同社のGalaxyTabProの販売が予測を下回っているほか、GalaxyTabLiteと同種の仕様の製品を多数のタブレット・ベンダーが提供しているためです。
さらにアマゾンとグーグルは通常、毎年第3四半期に費用/性能比(C/P)が高い製品をリリースしていますが、2014年は抑制する見通しです。またエイスースのようなPCベンダーが、コストを低減する狙いでインテルなどのパートナー企業と協力しており、その結果、同社の受注量が増加すると見られています。
ホワイトボックスのタブレットも、新興経済圏で低迷しています。Chiouは、次のように付け加えています。「中国における4G開発と、単にWiFi機能しか備えていない製品に対する関心の欠如により、ホワイトボックス製品の出荷台数が打撃を受けるでしょう。またウエアラブル機器も台頭しているため、今年はホワイトボックス製品の出荷台数が横ばいになる見通しです。」
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